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内部被ばくを生き抜く

監督:鎌仲ひとみ / 制作年:2012年 / 80分

上映スケジュール

3月23日(日) 16:00~ ※上映後トークイベントあり。

まもりたい!
未来のために4人の医師が語る経験・広島-チェルノブイリ-イラク-福島

2011年3月に起きた東日本大震災によって原発が4つも爆発してしまった、その後の世界に私たちは生きている。大量の放射性物質が放出され、広範囲に拡散したことは解っているが、ではどれだけ出たのか実は正確な情報がない。放射性物質は環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくはこの時代に生きる私たち全員の問題となった。これからいったい何が起きるのか、正確に予測できる人は実はいない。ただできることはありとあらゆる情報と可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。放射能は様々な局面で「命」の脅威となりえる。私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けとなればとこの作品を作った。

グラデーションの世界
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全であるから始まってどんなに微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描いている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。
そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。年齢も経歴も違う4人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部分も多い。それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。福島・二本松に生き続けることを決めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾けた。

<公式サイト:http://www.naibuhibaku-ikinuku.com

上映+トーク
2014年3月23日(日) 16:00~
上映後トーク


▶会場:特設ギャラリー
▶定員:40名
▶参加:共通1回券 または フリーパス券
▶予約:可
▶ゲスト:鎌仲ひとみ(監督)

ご入場について

・上映のみ、トークのみのご入場は受付けておりません。
・席の空き状況により、上映5分前から当日入場も受付けます。
・ご予約の方は開始15分前から優先でご入場いただけます。
 上映会場受付けにてご予約後にご案内する「QRコード」をご提示ください。
 ただし、開始5分前までにお越しいただけない場合は予約キャンセルとみなし、
 当日の方をご案内させていただきます。

ゲスト

鎌仲ひとみ(かまなか・ひとみ)

映像作家 早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー映画制作の現場へ。
90年最初の作品「スエチャおじさん」を監督、同年文化庁の助成を受けてカナダ国立映画制作所へ。
93年からNYのペーパータイガーに参加して メディア・アクティビスト活動。
95年帰国以来、フリーの映像作家としてテレビ、映画の監督をつとめる。
主にNHKで「エンデの遺言―根源からお金を問う」など番組を多数監督。
2003年ドキュメンタリー映画「ヒバクシャー世界の終わりに」を監督。
国内外で受賞、全国400ヶ所で上映。
2006年「六ヶ所村ラプソディー」は国内外800ヶ所で上映。
2010年「ミツバチの羽音と地球の回転」も全国600ヶ所での上映に加え、フランス・ドイツ・オーストラリア・インド・アメリカ・台湾など海外でも上映が進んでいる。
2011年度全国映連賞・監督賞受賞。
2012年DVD「内部被ばくを生き抜く」発売と同時に公開開始。国内外
850ヶ所で上映。
2014年現在、今秋公開予定の新作「小さき声のカノン-選択する人々」
撮影・編集中。

多摩美術大学非常勤講師。京都造形芸術大学客員教授。

著作に「原発のその先へ-ミツバチ革命が始まる」、「六ヶ所村ラプソ
ディー ドキュメンタリー現在進行形」、共著に「鎌仲監督VS福島大学
一年生」、「今こそ、エネルギーシフト」、「内部被曝の脅威」など。

鎌仲ひとみ公式サイト
http://kamanaka.com/
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