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相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶

監督:松林要樹 / 制作年:2011年 / 109分

上映スケジュール

3月17日(月) 13:00~  
3月24日(月) 19:00~  

土地を奪われた怒り、哀しみ―― でも、それだけじゃない。
ここで出逢った想いを、 言葉を、伝えたいと思った。

東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある南相馬市原町区江井地区。2011年4月3日、津波と放射能汚染と強制退去で様変わりしたこの地域へ、松林要樹は救援物資を携えて向かった。市議会議員田中京子さんとの偶然の出逢いから、松林の取材生活が始まる。ときに避難所で寝泊まりしながら、被災の後に流れる特異な時間を現地の人々と共に生き、その表情と肉声を間近から捉える。 山形国際ドキュメンタリー映画祭2011で本作が上映されると、会場は笑いと涙につつまれた。逆境に立ち向かう者同士が交わすユーモア。いつの世もかわらぬ男女の機微。土地を、自由を奪われた人々の背景で咲き誇る桜の花。いくつもの美しい映画的な瞬間を湛えながら『相馬看花』は、原発事故によって奪われた土地の記憶へと迫っていく。

公式サイト:http://somakanka.com/

監督プロフィール

松林要樹(まつばやし・ようじゅ)

1979年福岡県生まれ。福岡大学中退後、経文みたいなものを求めて天竺めがけて一人旅。日本映画学校(現・日本映画大学)に入学し、原一男、安岡卓治が担任するゼミに参加。卒業後、東京の三畳一間を拠点にアジア各地の映像取材をして糊口をしのぐ。2009年、戦後もタイ・ビルマ国境付近に残った未帰還兵を追った『花と兵隊』を発表。第1回田原総一朗ノンフィクション賞〈奨励賞〉、第26回山路ふみ子映画賞〈福祉賞〉を受賞。2011年、森達也、綿井健陽、安岡卓治とともに『311』を共同監督。2012年、地震と津波と放射能汚染の被害を受けた福島県南相馬市江井地区を取材した『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』を発表。2013年『祭の馬』を劇場公開。同作で「アジア・アフリカ・ドキュメンタリー・コンペティション部門」最優秀作品賞を受賞。著書に「ぼくと『未帰還兵』との2年8カ月」(同時代社)、「馬喰」(河出書房新社)、共著に「311を撮る」(岩波書店)。
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