1. HOME
  2. 上映作品
  3. 首相官邸の前で

首相官邸の前で

監督:小熊英二 / 制作年:2015年 / 109分 / 日本
首相官邸の前で

上映スケジュール

3月12日(土)17:15〜 ※上映後、トークあり

[ドキュメンタリー]

私は、この出来事を記録したいと思った。
この映画の主役は、映っている人びとすべてだ。

著作で数々の賞をうけた歴史社会学者の小熊英二、初の映像監督作品。2012年夏、東京。約20万人の人びとが、首相官邸前を埋めた。NYの「ウォール街占拠」の翌年、香港の「雨傘革命」の2年前のことだった。しかしこの運動は、その全貌が報道されることも、世界に知られることもなかった。人びとが集まったのは、福島第一原発後の、原発政策に抗議するためだった。事故前はまったく別々の立場にいた8人が、危機として変転を経て、やがて首相官邸前という一つの場につどう。彼らに唯一共通していた言葉は「脱原発」と「民主主義の危機」だった。はたして、民主主義の再建は可能なのか。現代日本に実在した、希望の瞬間の歴史を記録。

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kanteimae/


予告動画



ゲスト

香山リカ(かやま・りか)

香山リカ(かやま・りか)

精神科医・立教大学現代心理学部教授。
1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。NHKラジオ第一「香山リカのココロの美容液」(金曜・夜9:30より)でパーソナリティをつとめる。近著に「リベラルですが、何か?」(イーストプレス)、「半知性主義でいこう」(朝日新書)、「ヒューマンライツ: 人権をめぐる旅へ」(ころから)、「がちナショナリズム」(筑摩書房)、「うつになる職場ならない職場」(にんげん出版)など、著書多数。

小田マサノリ(おだ・まさのり)/イルコモンズ

小田マサノリ(おだ・まさのり)/イルコモンズ

現代美術家、文化人類学者、メディア・アクティヴィスト
1966年福岡県生まれ。1989年から1996年にかけ、東アフリカのケニアで文化人類学のフィールドワークを行う。帰国後、現代美術家として「第一回 横浜トリエンナーレ2001」展などに出品。2002年9月11日、「去年、トリエンナーレで」展最終日に「現代美術家廃業宣言」を行う。2003年、イラク戦争に抗議し、現代美術家たちによる反戦プロジェクト「殺す・な」に参加。以後、イルコモンズ名義で、さまざまな社会運動に参加しながら、現代美術、文化人類学、アクティヴィズム、音楽、映像など、様々なジャンルを横断する脱領域的な表現・研究・教育活動を行う。2011年の原発事故以後は、ドラム隊として国内の反/脱原発運動に参加するほか、原発をテーマにした「アトミックサイト」展(2011-2013)をはじめ、「ヴゥードゥ−アーティヴィズム」展(2014-2015)などを主催。現在に至る。

▲pagetop